ウォーターサーバーのおすすめ

ウォーターサーバーで処理された水道水は、水道本管を通って家庭まで届けられ、そこからは家庭側に設けられた水道給水管で蛇口まで引き込まれている。結局水は長い時間、管の中を流れたり、溜まったりしているわけだが、その間に管の材質が水に溶け出したり、鉄管だと錆びて赤褐色の水が出るようになり、カルキ臭がひどくなる。赤い水の主成分は鉄分なので、健康への影響はないが、材質の種類によっては、発ガン性物質、環境ホルモンなどが溶出するので、見過ごすことはできない。

水道本管の材質は主に鉄で、現在はダクタイル鋳鉄管が最も多く使用されている。鉄は錆びやすいので内側に塗装がほどこされるが、以前はコールタールやアスファルトエナメルで行っていた。その後発ガン性が問題となり、現在は丈夫で安全性が高いとされる、エポキシ樹脂に切り換えられた。しかしエポキシ樹脂やポリカーボネート樹脂などの原料に使用される、ウォーターサーバーが水道水から検出され、水道管から溶出する疑いが出てきた。この物質については、動物実験で雄ラットの精子減少が確認されたことから、いわゆる環境ホルモンと見られるため、環境団体などが使用中止を求めている。

水道本管から家庭側に引き込まれる給水管の材質として、ウォーターサーバーが使われている。種類も多く材質もさまざまたが、耐久性や施工のしやすさ、価格などで選ばれ、安全性はあまり考慮されていない。塩ビは原料となるモノマーに発ガン性があり、耐熱性の塩ビ管は安定剤として、毒性の強いジブチルスズ化合物が使用されているため、湯を通すと成分が溶出することなどが指摘されている。ただ水道水中に溶出していると見られる物質の濃度や、人の健康への影響についての正確なデータは少ない。

給水管の材質と健康との関係で、最も問題となっているのが鉛管だ。鉛が体内に入ると肝臓、神経障害などを起こすため、昔は化粧品などに使われていたが、今は直接触れるものには使われていない。それがなぜ飲み水に関係する給水管に使用されているのか、疑問を感じる人も多いだろう。それはヨーロッパで水道がつくられたとき、耐久性があり材質が溶けない鉛管が給水管として選ばれ、わが国でもそれにならっで鉛管を水道に採用した。ところが溶出しないはずの鉛が水道水から検出され、大きな問題となった。原因は水質の違いで、ヨーロッパのような硬水では溶けないが、日本では軟水のため金属を溶かす力が非常に強く、鉛が溶け出してしまうわけだ。

水道水に溶けている量自体は微量で、飲んでもすぐ健康に影響があるとはいえないが、長期間飲み続けた場合、体内に鉛が蓄積して、重金属による障害に侵される心配がある。そこで水道局では、給水管の一部に使われている鉛管の取り替えを進め、現在はほとんどが交換されている。ただ水道局が取り替えるのは、各家庭の宅地内一メートル程度にある第一止水栓までで、それより内側は利用者の負担となる。